また君に恋をする
「椎名のこと恨んだりせんかった?」
せっかくの空気を汚す空気の読めない章大。
「アホか。お前。」
慌てて章大をとめる忠義。
「恨んだ時期もあったで。俺やって人間やし。綺麗事ばかりじゃ生きていけへんやん。やけどさ。いきつく答えは一緒やんね。」
ビールを口へ運ぶ。
「あの時ああすれば。こうしてたら。っていくら思ってもいきつく答えは一緒やねん。俺
の隣は椎名はおらんねん。」
自称気味笑う隆平。
「それって誰にでも言えることなんかもしれんな。俺もそらを失ってからよくいろんなこと考えたわ。」
目を伏せる忠義。
「やけど。隆平と同じでいきつく答えは一緒やった。悲しいけどこれが現実や。」
視線をあげ苦笑する。
「そろそろ現実と向き合わないとな。いつまでもこの場所におれんし。」
伸びをする忠義。
「なんや。忠義まで大人に見えるわ。」
横でしょぼくれる章大。
「章大はゆっくり大人になればええねん。博貴に抜かれないように。」
ニヤリと口角をあげ笑う隆平。
「それはないわ。博貴と一緒なんて。」
机と友達状態の章大の姿に大笑いをする隆平と忠義。