吸血鬼の花嫁
「…俺は、どんな理由であれ、俺の吸血鬼に花嫁が出来て嬉しい。
だから俺は、あんたを守るけど、それはあんたがあいつの花嫁だからであって、あんたがあいつを傷つけるなら、俺は容赦しない。
それだけは、はっきりしておく」
最初に銀のナイフで吸血鬼を傷つけたのは、他でもない私だ。
ルーも青髪の吸血鬼も気にしていないように見えて、内心はとても怒っているのかもしれない。
私はそれだけのことをしたのだ。
「分かったわ。…その、本当にごめんなさい。あなたの吸血鬼に怪我をさせて」
私が頭を下げると、ルーが慌てて、だからと言って花嫁にするのはやり過ぎだから、こっちこそ悪いことしたと言って謝った。
「本当は他に頼みたいことがあるけど…今はまだいい」
互いに謝り終わった後、ルーが静かに独り言を零す。
それから、急に明るさを取り戻すと、場の雰囲気を変えるために手を叩いた。
「とりあえず、お茶を飲んでくつろいでくれよ。まだ、緊張してるだろ」
笑いながらルーはカップに新しい紅茶を注いだ。