吸血鬼の花嫁

私は、ごくりと唾を飲んだ。



暗闇の中で、私と少年の靴音だけがこつこつと響く。

かびたような古い臭いがした。


永遠に続きそうな螺旋の階段を私はゆっくりと下っていく。




そして、地下の部屋にたどり着いた。

< 9 / 155 >

この作品をシェア

pagetop