魔女の瞳Ⅴ
とはいっても、この場で武羅人に禁呪を仕掛ける訳にはいかない。
禁呪はその性質上、その場にいる者全てを巻き込む可能性のある魔法だ。
加えて私は『限定』の魔術の制約により、人間を葬ってしまえば大きなペナルティが肉体に課せられる。
禁呪を仕掛けるならば人間のいない場所、或いは人間の入って来れない場所で。
それが大前提だった。
「……」
チラリと近くの看板を見る。
御影西PA(パーキングエリア)まであと200メートルと書かれている。
そこならば広い場所を確保できる。
「修内太」
私は視線だけでその看板を示した。
「あそこに結界を張っておくわ。私が結界を張るまでの間…」
「わかった」
言い終わる前に、修内太は私の意図する事を察する。
「武羅人は俺が引き付ける…けど、もって5分だぞ?5分以上は俺が殺されちまう」
「5分もかけないわ」
私は『飛翔』の魔術で飛び立った!
「3分で済ませる!3分後にはPAで落ち合いましょう!」
禁呪はその性質上、その場にいる者全てを巻き込む可能性のある魔法だ。
加えて私は『限定』の魔術の制約により、人間を葬ってしまえば大きなペナルティが肉体に課せられる。
禁呪を仕掛けるならば人間のいない場所、或いは人間の入って来れない場所で。
それが大前提だった。
「……」
チラリと近くの看板を見る。
御影西PA(パーキングエリア)まであと200メートルと書かれている。
そこならば広い場所を確保できる。
「修内太」
私は視線だけでその看板を示した。
「あそこに結界を張っておくわ。私が結界を張るまでの間…」
「わかった」
言い終わる前に、修内太は私の意図する事を察する。
「武羅人は俺が引き付ける…けど、もって5分だぞ?5分以上は俺が殺されちまう」
「5分もかけないわ」
私は『飛翔』の魔術で飛び立った!
「3分で済ませる!3分後にはPAで落ち合いましょう!」