涙恋~RUIRENの魔法~
「わかったか?」
笑った。


「すごいね~
今急に落ち着いたんだもん~」

「でもさ
肝心な魔法が効かないんだ。」

「ん?」

「亜恋が俺を一番好きになってくれる
魔法がさ~」


愛斗の固い腕に力がこもった。


「俺、こんなに愛してるのに・・・・
必死で精神統一して
平静を装っているけど
俺だって男だし・・・・・・・・」


愛斗の男の部分を
力強く中心に感じる。


「ごめんね・・・・・・・
いつも辛い思いさせて・・・
私を支えてくれて・・・・・・・
私も愛してるんだよ、愛斗・・・・・」


「・・・コーチの次にだろ?」
悲しく微笑んだ。


「ごめんね・・・・」
悲しい笑顔に胸が痛んだ。


おさえれなくて
愛斗の唇に指を当てて
自分の唇に押し当てた。



「愛斗を傷つけたくない・・・・・
愛斗は真っ白でキレイだから・・・・」


愛斗の目から涙が流れた・・・・


一瞬優の気持ちがわかったような気がした。


「泣かないで・・・・・
愛してるんだよ・・・・・
でもユウくんが一番なの・・・・・・」


「わかってるって
バーカー!!」

愛斗がまた強く抱きしめた。
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