涙恋~RUIRENの魔法~
約束
そして
真っ赤に染まった窓から
さす光の中で


唇を合わした。


「しょっぱい・・・・・・
あの時と同じ味がする・・・・・・」
優が笑った。


「違うよ、あの時は
別れの味だもん・・・・・・・
今は・・・・・・
嬉しい涙だから・・・・・・・・」


優が額にキスをした。


「また・・・・・
別れがくるんだよ・・・・・・
俺は、きっと苦しんで苦しんで
自分のことしか考えない人間になる・・・・・
それでも俺と居てくれるか?」


「ユウくんが 辛くても痛くても
怖くても・・・・・
私はユウくんを抱きしめるから・・・・
力いっぱい抱きしめてあげる・・・・・」


「ひとつだけ約束を・・・・・
俺がいなくなったら
いつまでも泣いていないで
新しい恋をすること・・・・・・・
恋の魔法をかけられたら・・・・・
その胸に飛び込むんだぞ・・・・・・」



「約束する・・・・」


優は私の頬に
キスをした・・・・・

「えらいぞ。」



そして強く抱きしめて


「愛してる・・・・・・」そうつぶやいた。
< 231 / 441 >

この作品をシェア

pagetop