涙恋~RUIRENの魔法~
ピンポーン


誰かが来たけど
それところじゃなかった。


加恋が跳ねるように横を通り過ぎていった。



「わかったな?」
父は小さく言った。



「わかんない!!
わかってたって・・・・わかんない!!
もういいじゃない・・・
あの時は、ちゃんと別れたわ。
辛くて悲しくて・・・・
それでも別れて耐えてきたけど・・・・
もうやだ!!
また偶然に会えた時に決めたんだもん
もう絶対離れないって!!
やっと、やっと、
やっとのことで・・・・
彼が受け入れてくれたのに
絶対別れないから!!
わかってくれなくたっていい!!
どうしても一緒にいたい!!」



「おまえは、家族を捨てるんだな。」


「親も妹もいらない!!
学校も行かない!!」


母が半狂乱になった。
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