涙恋~RUIRENの魔法~
 元凶
  罪人・・・・・・


ショックだった・・・・・
わかっていたから
感じていたけど
目をそむけていたから・・・・・・


耐え切れなくなって私は玄関に向かった。



玄関に


愛斗が立っていた。



一瞬唖然として見つめあった。


「ごめんね、愛斗~。
親子喧嘩聞かせて~
はい、これが渡すもの。」

そう言って
加恋が、愛斗に包みを渡した。


「部活の時でいいのに・・・・」
愛斗が怪訝な顔で言った。


「なかなか渡せないから~
ちょうど間の悪い時だったね~」

加恋の意地悪さが痛かった。


リビングで


「亜恋!!こっちに来なさい!!
まだ話は終わってないぞ!!」

父の声がした。



私は玄関を飛び出した。


  もうやだ!!
  何もかも・・・・・・・!!


月は満月・・・・・
ウサギがモチをついている・・・・・

父が教えてくれた。
母が笑っていた。


あの素直な時にもどりたい・・・・・


必死に走った。
行くあてもないけれど・・・・・・・

私の人生と同じ・・・・・・


ちがう・・・・
私の道は優に向っている・・・・・
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