涙恋~RUIRENの魔法~
「亜恋・・・・今日はさ
コーヒー飲みたい気分ださ・・・」


優はコーヒーが好きだった。
ブラックの苦いの・・・・
でも最近は
胃が悲鳴をあげるから
飲めなくなった。


「入れてくれるか?」


私はうなずいて優から
離れた。



私が着替えて
コーヒーを入れる準備をしてる間も
優は忙しそうに動いていた。


「亜恋の荷物も今日一緒に
病院行く前に
実家に運ぼうな。」


「え?やだよ。
私はここにいるもん。」


「俺が、来てほしい時に
すぐ来れないじゃん。
俺が待てなかったらどうするの。」


「・・・・・・・」

私は無言でコーヒをテーブルに
置いた。



「ここから来るの待つのは
俺には難しいから
実家だったら
すぐ来られるだろ?
おかあさんだって車出してくれるし・・・・」


「だって・・・・
この部屋寂しそうじゃん・・・・」



「ここは、今月いっぱいの契約にした。
だから荷物はその時
みんな処分してもらう。」



「だって、治ったら?
帰るとこないじゃん!!」

私はもう耐えられなかった。
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