涙恋~RUIRENの魔法~
「大丈夫なのか!?」



「ひさしぶり・・・
とうさん、かあさん・・・・・」


 優の両親・・・



「ひさしぶりじゃないわよ。
顔を見せない
会いたくないって
ひさしぶりに連絡きたら
こんなことに・・・・・
どうして・・・・・
こんなに痩せこけているの・・・・・」


尋常じゃない痩せこけた顔が
久し振りに会う両親には
衝撃だったに違いない。


父親と目が合った。





私は慌てて頭を下げた。


「嶋崎 亜恋 さん。
昨日電話で話たよね。」


母親が立ちあがって
私の前に進んできた。


そして頬を思いっきりぶたれた。


「かあさん!!」
優が体を起しかけて
倒れた。


「優・・・・大丈夫?」
母親が駆け寄ったが
優はその手を払った。



「亜恋を傷つけるなら
今すぐ、帰ってくれ!!
俺の愛してる人だ!!
傷つけるのは、許さないって
言ったはずだ。」



「あなたの希望に満ちた人生
この子のおかげで
台無しじゃない・・・・
変態だの
殺人者だの
自慢のあなたがこんな
扱い受けて
私たち家族がどんなに
苦しんだと思うの?
許せないわ!!」


「悪いのは、俺なのに?
亜恋だけを攻撃するのか?」


優の穏やかな顔は
鬼に変わっていた。


「申し訳ありません。
愛してしまったんです。
我慢できなかったんです。
初恋だったんです。」


私は床で土下座した。
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