涙恋~RUIRENの魔法~
愛斗の力が強くなった。


「俺も気が狂いそうだった・・・・・・」


さらに筋肉をつけて
体を大きくした愛斗の胸は
私をすっぽり包んでくれる。



「愛してる、愛斗・・・・・
会えない時間が教えてくれた。
あなたが愛しくて…恋しくて…
私は、愛斗に恋をしてる……。」



「それ以上言うな。
じゃないと俺はここで押し倒しちゃうぞ。
二人になったら
俺もいっぱい言いたい。
愛してるって・・・・」


そう言って私を胸から離して


額に 鼻に 右頬 左頬にキスをした。


「子供も歩いてるから
唇は・・・・熱烈にしちゃいそうだから」


そうはにかんで
私の手を引いた。



「早く結果を家族に結果連絡して
今日は、泊まりです~って言って。」


愛斗は早足で歩き出した。



「もしもし・・・おかあさん?
あのね~合格してたよ~」


愛斗の足が止まった。


「それでね・・・・今日お泊りする。
お祝いしてくれるって~
はい・・・うん・・・
おとうさんにも言っておいてね。」


電話を切った。



「合格?」

「うん。」


「なんだよー早く言えよ~」


「だって、他に言いたいこと
いっぱいあったから」
愛斗のムッとした様子にパニくった。


「じゃあ・・・
結婚しよーっていうつもりだったぞ。」



「え~~~~!!
そのほうがいいよ~~~
落ちたって・・・マジ落ちたから・・・・
ね?愛斗!!」


愛斗は私の手を引いて
走り出した。
< 431 / 441 >

この作品をシェア

pagetop