涙恋~RUIRENの魔法~
愛斗と走る・・・・・
あのマラソン大会を思い出した。
「思いだすな~あの時のこと。」



「私も思い出してた。」



「あの時、やっとだったんだ。
亜恋についていくの。
話がしたくて必死だった・・・・・
今逃したら話できないんじゃないかって。」


「そうなの?」



「こんな日がくるなんて
思わなかった。
こうして早く二人になりたいなんて
刺激的な関係になれるなんて。」



「いやね~愛斗なんかエッチだよ。」
私は恥ずかしくなった。


「俺は、元気な青年ですから~
ボールを見てるのも限界だよ。」


私は熱いものが
こみあげてくるのを感じた。



「あ~~~遠い!!」
愛斗がいらついた声をだした。


「ね?タクシー乗ればいいじゃん~」



「ダメ、ダメ~
いつだって自分を鍛えなくちゃ。」


私はおかしくて
ケラケラ笑った。


なんだか遠く感じる二人になれる場所。
でもこんな一瞬がたまらなく
嬉しかったりする・・・・・


 二人になったら
 私も・・・・止められないかも・・・・・


想像してはキュンとなる。




 愛斗の魔法が全身を包んだ。



愛してる
愛してる


またこんなに人を愛せる自分は
優の時とは 違う


愛の形って同じじゃない。
それぞれにいろんな形があるんだ。


優の時は切なくてさびしくて
お互いを求めあってきた。


愛斗は、楽しくて嬉しくて
一緒にいたいって思う。

男の人によって私はどんな形にでも
変えられる・・・・


まっすぐな愛がここにある限り・・・・・・

そんな自分がかわいいと思う。
自分が好きだって・・・・・。
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