tone

『あ～あ……。


今日は雨か……。』


独りでに呟くあたし。


白いカッターシャツに肌色のベストを着てるあたし。


そのあたしは、今よりも少し幼い感じがする。


『そう言えば今日、傘持ってきたかな？』


心配そうに傘を持ってきたか思いだそうとする。


突然、あたしは目を見開き


『でも今日は奏ちゃんと買い物だからいいか♪』


と、ルンルンとスキップしてどこかへ行くあたし。



何となく記憶の中にも染み込んできた。


確か、奏ちゃんの両親がメイドさん達とか連れて、



『今日は二人で過ごしてね～♪』


て急に言ってきたんだた。


だから今日は夕御飯を作るために奏ちゃんと買い物しようって約束したんだっけ。



待ち合わせは近くの公園。


あたしはそこへ行ったんだ。


そして分かった。


あたし、奏ちゃんが好きだったんだ。



あんなにルンルンて行くんだもん。


そしてそれと同時にあたしの目の前も公園へと変わった。