NOEL(ノエル)

「間違わないでください。
あなた達はVINOの親善大使ではありませんよ。
あなた達は学生であり、あくまで研修生なのです。

私達の援助や協力体制は、あなた達の学習の為にあります。」

「今のNANOでは、まともな学習が出来ないとおっしゃるのですか?」

アルベルトの言葉に女性は深く頷くと、デスクの上にある書類に目を落とす。

「ひと月程前、ある事があってからNANO政府はVINOからの渡航者の規制を強化し始めました。

今まではお互いの技術革新の為、学生の研修者に関しては例外として渡航を認める方針でしたが、昨日突然、その方針も撤回するとの通達がNANOからVINO政府にあったのです。」

「じゃ、よーするに、研修無期延期っていうのは、VINO政府からのお達しだという事ですか?」

「そういう事になりますね。」

「どうして・・・」

ミルクは肩を震わせた。

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