幕末咲乱華
殿内「うむ。…もう直ぐ……この時代は辺り一面血の海と化し、酷い有り様になるであろう。その中で生き残るために、お前にはもっと剣術を磨いて貰いたい。」



片付け終わり、お茶を飲みながら華に言った。



華「…血の海と化すとは、やはり争い事が起こるという事ですか?」


殿内「うむ。中には、切腹をする者や、己の……そぅ、お前だ……手によって殺される者も居るだろう。」


華「え?…あ、あたしが人を殺すんですか?」


殿内「当たり前だ!何の為に剣道の練習をしておるのだ!
戦場では一瞬の迷いさえ命とりになる。皆、己の身を守る=(イコール)己を殺そうとする奴を殺める…という事だ。
しかし、お主はそんな事は無かろうが、もしその様な事が有ったら、わしの言った事を思い出せ。良いな?」


華「…はい、分かりました。……お茶、下げますね?」



そう小さく呟くと部屋から走って出て行き、曲がり角まで来ると大きく溜め息を着き、歩いて台所へ向かった。





己を守る為に目の前の人間をいち早く肉塊にしなければならない…と華は悟った。
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