君に…
僕がそう答えると、君は小さく吹き出した。


「だから後で口直ししよう?」


いつもの僕なら言わないようなそんな言葉がすんなりと出てきたのはだから。


今日だから、かな?


言っちゃった後で、ちょっと照れながら僕はもう一度君の唇に泡のかたまりをのせた。


君の瞳と唇を封じて。


無防備にくつろいでいる君を見て。


僕の中にちょっぴり悪戯な心が顔を出す。


「大好きだよ。」


そう囁きながら、君の手をとって手の甲や指先にキスを落とす。


いつも色々とされっぱなしだけどね。


僕だって色々したい時もあるんだから。
< 29 / 49 >

この作品をシェア

pagetop