君に…
そう告げると君はどうして目が見えない時にそんな事を言うんだって。


顔を見て、表情を見ながら聞きたかったって唇を尖らせてしまったけど。


そんな君の状態だからこそ僕はいつもより素直に言えているような気がするんだよね。


なんて感想は心の中だけでそっと呟いて、僕はぬるま湯にタオルを浸した。


そして水がしたたり落ちないギリギリに絞ると、君の上の泡を包み込むようにしながらゆっくりと取り除いていく。


大事なのはこすったりしてしまわない事。


ホントは自分で洗面所とかで洗った方が早く出来るんだろうなって思うけど。
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