君に…
君の瞳が興味深そうにボトルに向いたのに気付いた僕は君の口から疑問が言葉になって出てくる前に答えていた。


だって、男性のはずの僕がお化粧水を持っているのって説明をちゃんとしておかないと絶対に変に思われちゃうよね。


「ほら、僕ってばすごく敏感肌でさ?
空気が乾燥してる場所とか季節だとすぐに顔中から粉を吹いたみたいになるじゃない?」


まるで粉ふきいもみたいだなって自分でも思っちゃうぐらいだからね。


「そんな顔でお仕事の相手に会ってもあんまり良い印象を持ってもらえないでしょ?」


そうするとあんまり良い仕事が出来ないのが今の僕のお仕事だからね。
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