蜜愛
『ち!ちょっと待って!兄さ』

もう、いつもの兄さんの表情ではなかった。

『土足デ……はぁはぁ…ウチニアガリコンダノハ…はぁ…オマエ達親子ダロ…』
『や、やめてよ、ちょっと!まって!』

私はただ、兄さんから強い恨みの感情、そして性的に興奮しているその状況だけを

察した。

完全にやばい。
絶対やばい。

テレビの中の女は今、男に口でしていた。

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