ケータイ


翌日。スタバ。

「間違いない、のか?」


「…間違いない。あの車だ」


「…わかった。じゃ次は第2段階。また連絡する」

レイジはそうそうに立ち上がる。

「待って!私にも手伝わせて」

「…俺は雇われてるから。それに俺がやった方が早い」

「…復讐したいの。私の手で。レイジと一緒ならできるから!」


レイジは小さいため息をついて、座りなおす。

「…キャラメルマキアート、もう一杯、買ってきて」

「…一緒にやるんだろ?説明するよ」

「…うん!」

「レイジ、一杯でいいの?」

「…バーカ。早く買ってこいよ」


レナははーい、と言ってレジに向かった。何故か涙が一粒溢れた。
レイジに見えないようにそっとぬぐった。
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