√番外編作品集
だから黒沢には幸せになってもらいたいし

山岡ちゃんなら絶対お似合いだとは思うんだけど


いざ、目の前で2人が意思の疎通ができてる

(黒沢はアレだから楽しそうに、とは言いたくないし、表現は違うと思う)

のを見ると



なんか、なぁ



山岡ちゃんの本命が黒沢だってことくらい

俺知ってるんだけどね……


目の前で、並んでグラスを磨いている2人



俺はぼんやりと手元でメニューとチラシを折っていた。

2人の口元が動いて、山岡ちゃんが楽しそうに笑っている。

山岡ちゃんはよく笑うけど、やっぱり黒沢に笑うときの笑顔は俺とかに向ける笑顔とは違う気がする。

「いいなぁ」

つぶやいた言葉は誰に聞かせるつもりもなかったのに、隣で同じようにチラシを折っていた岸三田が聞きつけてくる。

「何が? 黒沢?」
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