√番外編作品集
「今のまんまでいい。俺は今のまんまがいいや。早苗さんは?」

「……十分だわ」

「どうしていいか分からないときは、立ち止まったっていいよね」

「女神に逃げられても?」

「女神は1人じゃないかもしれないしさ。それに見守る愛だって、愛なんでしょ」

早苗さんが笑った気がした。


「俺と早苗さんの接点は、脆いけど、強力だよね……」


俺は早苗さんと手を繋いだまま、水平線に落ちていく夕日を見送った。


孤独は辛いよね。

だから飢えすぎた俺とか早苗さんは、必死になって人を傷つけながら本当のものを欲しがろうとして

壊れ物どうしで背合わせになって支え合って。




どうしようもないけど、でも答えはまだ出てないよね




俺たち。
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