√番外編作品集
早苗さんと別れるとケータイの着信に気付いた。

フラフラと学校を抜けてきたから心配したのだろうか

岸三田からの着信とメールが二通。

一通は黒沢から「ついでにオレンジジュース買ってこい」

これは普通に無視。

もう一通は敦ちゃんからだった。

どこいんの?と書かれたメールだったので、電話することにした。

暫くコールがあって、通話がはじまる。

「もっしーもし」

「あ、河田君?今どこー」

「今家に帰るとこー学校抜けてきちゃったよ」

「知ってる。備品買いに行くって言って消えたって潤が言ってた」

じゃあ何の用事だろうと思うと、敦ちゃんはこちらの間を縫って続けた。

「ねー、河田君、千恵好き?」

思わず吹き出しそうになる。

「そりゃー好きよ。カワユス☆」

「そういうんじゃなくて、最近一緒にいること多いよね」

「なーに、ライバル減らそう作戦? 山岡ちゃんと俺くっつけて黒沢とイチャイチャですか」

「違うし。別に千恵が居ても居なくても私は潤とイチャイチャです」

知ってる知ってる。

「河田君さ、私河田君のことフツーに友達として好きだから言っておく」

フツーとか友達とか取ってもいいよ敦子

冗談めかして言ってみようかと思ったけどやめた。なんか電話越しだけど裏拳食らわせてきそうな気がした。
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