アルタイル*キミと見上げた空【完】
「・・・・変なんかじゃない。俺はお前が思ってるよりもずっと・・・」
そうして修ちゃんは髪を両手でかいてうつむいた。
「修ちゃん・・・」
「俺はお前が思ってるよりずっと・・・・オトナなんかじゃない」
「え?」
「余裕がないんだよ」
「・・・・・」
「好きな女が他の男と2人でいるの見るだけで腹が立つし、皆の前で俺の女に手を出すな、って。こいつは俺と付き合ってるんだ、って言いたくなる」
修ちゃん。
それって。
「汐、俺、お前が好きだ。たまらないくらい。年上の余裕なんて本当は元から全然ないんだ」