アルタイル*キミと見上げた空【完】
翌朝目を開けると、もうカーテンの隙間から太陽の光が薄く部屋に差し込んでた。
修ちゃんは・・・疲れてるのかな?まだ寝てる。
起こさないように、そっとベッドを抜け出すと、脱いだまま床に落ちてた自分の服を身に着けた。
・・・一回帰らなきゃ。
時計を見ると修ちゃんがいつも起きるような時間はまだ先だったし、コーヒーだけセットして部屋を出た。
修ちゃんのマンションから外に出ると、案外自分が幸せな気持ちになってることに気がついて、頬が緩む。
よかった。
私の気持ちも、徐々にちゃんと前を向いてる。
そう自分に再確認をして、タクシーに手を挙げた。