アルタイル*キミと見上げた空【完】
「試合だったら、もうとっくに退場になってるから」
「・・・・・?」
「なんで、また可愛くなってんだよ・・・・・ほら、また顔赤くなった」
「ちょ・・・・・っ!バカにしてる?」
そんな私の頬に軽くチュッ、と唇をあてて、凱は微笑んだ。
「また、キスして、いい?」
そんなこと・・・・答えを知ってるくせに・・・
「凱は・・・意地悪なとこ・・・・全然・・・・」
変わってない。
言おうとした言葉は、凱の唇で甘くふさがれた。
変わってないよ。
全然・・・・。
4年前から・・・
ううん。あの河原での凱から全然変わってないよ。