アルタイル*キミと見上げた空【完】

天井を眺めると、カーテンから届く月の薄明かりが少しゆれてる。


「風が出てきたな……」

隣で凱がつぶやいた。


自然とつながれてる指から彼の温かさが伝わってくる。



私達は・・・


この4年間のことを話した。


笑いながら、うなずきながら。


「俺、やっぱりバスケが好きだわ。正直逃げたいな、って思うくらいに練習はしんどいけどな・・・・でも、将来はやっぱり日本に帰りたい、って思ってる」


「・・・・そうなの?」
< 565 / 640 >

この作品をシェア

pagetop