アルタイル*キミと見上げた空【完】
「俺はどこまでいっても日本人だし、そう思えたことが今の俺にとって一番大事にしたいことだって、思うから」
そう言って、凱はふぅと息を吐いた。
「それに・・・日本には汐がいるからな」
「凱・・・・」
隣を見ると、凱は照れくさそうに手を顔で覆った。
「今日、俺・・・ひどすぎるよな。くさすぎ・・・・そんでもって・・・舞い上がりすぎ」
凱の真っ赤になった顔を見ると、私まで恥ずかしくなってくるから、あわてて話題を変えた。
「そういえば、凱、今日もしかして練習あったんじゃないの?」
だって、さっき見た時凱は完全にジャージだったよね。