アルタイル*キミと見上げた空【完】
「ん?あ、あぁ」
「ごめんね・・・」
瞬間、布団のこすれる音がして、目を上げると、凱がひじをついて私の鼻をぴんっ、とはじいた。
「いたっ」
「あのな~・・・今日は俺がお前を絶対に見つけたかったの!・・・・てか、俺しか見つけてやんねぇ、って思ってたから・・・」
「すごい・・・自信・・・」
「悪いかよ。そうでもないとやってらんねぇんだよ」
「ううん。本当に、ありがとう・・・・私、どうしていいかわからなかったんだ。どこに行っていいのか、何をしていいのか、わからなくなったんだ」
頭の中がすっきり冴えてきてる。
私は言葉を続けた。