アルタイル*キミと見上げた空【完】
「終わらせ方も、わからなかった」
「え・・・・?」
「汐が俺と『いてくれてる』、っていうことは、もうずっとわかってたのに。俺はそれに甘えて。汐を傷つけ続けてた」
「修ちゃん?」
そんなこと・・・・
「あの時から。この足のせいで、汐が俺といてくれることに、俺は気がつかないふりをしようとしたんだ」
修ちゃん・・・?
「ごめんな、汐。俺お前に嘘ついてた」
「・・・もしかして、あの写真のこと?それなら今日聞いたよ・・・私の為に、って・・・」
そんな私の言葉をさえぎるように、修ちゃんは首を横に振った。
「違う。違うんだ」