伝説プリンセス

狙った獲物は逃しません。




~Butler~



「着いたはいいですが・・・


 どうやって乗り込みましょう・・・。」



困り果てる僕らにお嬢はいつもの


楽しそうな笑顔で堂々と立っていた。




「突っ込むか。」



「おっお嬢!?」



「俺も賛成。」



「ユウ兄!?」



いつもだったらお嬢の暴走を止めるユウ兄が


何も言わず同意しちゃうなんて・・・。




「おまーら、突っ込むのはいいけど


 捕まって終わるぜ?


 まっ、オレは逃げ切れる自信はあるけどな☆」




ヒロさんは天真爛漫な笑顔で高笑いした。




「はぁ~!?んなの、あたしだって自信あるさ!!」



「俺も…負ける気しねぇ…。」



「みっ皆さん…。」



正気なのだろうか・・・。





たった4人でこの城に勝てるのだろうか…。





「お頭方、お気を付けてくだせぇ…。


 きっと国王の狙いはお頭方です。」



チンピラなのに震えている人売り。



< 74 / 395 >

この作品をシェア

pagetop