伝説プリンセス
「んなの、最初から分かってるよ。
それより耳かせ。」
ユウ兄は人売りの一人の耳元で何か囁いた。
「へ?」
人売りはとぼけた顔をする。
「分かったか?」
「はっはい…。」
「おぃ、ユウ!お前、何言ったんだよ?」
「遺書。」
「死ぬ気満々じゃん(笑)」
3人は笑い合う。
僕だけを残して。。。
なんでこの人たちは気楽でいられるんだろう・・・。
「おい!ヒカル!どうした?」
お嬢は僕に笑顔を向ける。
「お前は逃げる自信あるか?」
ユウ兄は僕に聞く。
「僕は逃げる行為はあまり好みません。」
「じゃあ、捕まるのかぁ?執事。」
「それは・・・」
下を向く僕にお嬢は僕の手をギュウッと握った。
「じゃあ、最後まであたしを守れる自信はあるか?」
お嬢・・・。
「もちろんです!
この命に変えてでもお嬢をお守りします!!!」
自然と笑顔がこぼれた。
やはりお嬢は何か秘めたパワーを持っている。
「うっしゃあ!!
突っ込めぇ~~~~~!!!!」