最後のラブレター
この前笹原先生に
教えてもらったから
運転にもかなり慣れていた、


…けど今日の先生は

「腕の力を抜く!」

何をそんな不機嫌なんだ?
って位に厳しく注意して来て
心から笹原先生の生徒さんが
羨ましくなった


「楽しそう…」

バイクを乗りながら
余裕を見つけては
笹原先生の方をチラチラみていた



…あっ!!

今笹原先生と目…合った?


―――ガ、ン、バ、レ、


ガンバレ?

……頑張れ?


今笹原先生……私に頑張れって言ってくれた?

…嬉しい!!!


「あっっ!!」

―――ダンッッ!!


いった~…

またコケちゃったよ


「転倒はしかたないけどさ?自分でバイク持ち上げられる様になんなきゃ駄目だから」


「…はい…すいません」


テンション上がったと思ったら
スグにがた落ち…。


「はいお疲れ様でした。」

「お疲れ様でした…」

やっと終わった

今日の技能の授業は
長かったな…


「蓮見さん?」

―え――?

目の前に居たのは

笹原先生だった。

「……えっ…はい?」

嬉しいのに
驚きの方が大きかった


「ヒザ見せてみ?めくるよ?」

そう言うと笹原先生は
私のジャージをめくった
< 7 / 31 >

この作品をシェア

pagetop