WETHER
次の日…

楓は昨日言った通り、1日ですべて調べ上げて来た。

美術館の防犯システム、出入り口、更にはどこに何があるかどこに防犯システムがあるかなどの事細かな地図まで作ってきた。

「どう、そんな感じでいいの」

「ああ楓、サイコーだな」


「でしょーあとは、あんたがそれを完璧に暗記すればいいだけ」

「…え…」

今なんて…

「だから、それを完璧に頭の中入れて来なさい」

「えー、そりゃないよー」

「えー…じゃない、いい完璧によ分かった」

「…」
「分かった」

いきなり耳元で叫ばれて耳がキーンってする。

「わ、分かりました」


「明後日までね」

「ハァー」

心のカレンダーの明後日までの日付に寝る暇なし、決定の判子が押された。
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