姉ちゃんには秘密〜オレの甘甘ツンツンな想い〜オトコメセン
胸が苦しい。立ってられない。なんで朝から精神を弱らせる光景をみせんだよ…オレ辛くて耐えられないよ。



だんだんオレの表情が暗くなる。先輩と姉ちゃんを見ながらオレは、拳を強く握った。そうでもしないと、オレ辛いから…



先輩は嫌いじゃない。関西弁で乗りも良いし。憧れる優しさも備えている。それだけにやっかいなんだ。



嫌いになれたら、文句も思える。先輩は、オレの目標でもあったから…



姉ちゃんと付き合うって思ってなかった。イケメンで、有名な先輩が、姉ちゃんに一目惚れするなんて思ってなかった。


あの時のオレは、姉ちゃんの事ばかり先輩に言ってたから。きっとオレをシスコン程度にしか思っていなかっただろうな。



だから、姉ちゃんと付き合ってられるんだ。オレが姉ちゃんを愛してるなんて知らないから…



「オレ、もう学校行くから!」



朝ご飯も食べずにオレは、家を後にした。
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