チェンジ‐ため息の行方
 一方桐島は立派な門構えの大きなお屋敷の前にいた。

『うっわあー!でかい家だな!』と桐島は感心をしながらも素早くその家のネームプレートに目をやり『早乙女(さおとめ)』と書かれたその名前を素早く脳裏にインプットした。

『う~ん。それにしても普通母親って言うのは子供を取り替えられた時点で解らないものなんだろうか?』と不思議に思い桐島は首をかしげた。

 だが一応女性の家の所在地と名前を確かめた桐島はユーターンをして谷崎と落ち合うべく元来た道を引き返した。
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