流星


作った夕飯をちょくちょく星奈につままれながら食べ終え、片付けると、日付が変わる15分前。

「じゃあ、帰るわ。いろいろ助かった」

「いえいえー」

「あ、わたしも帰るー」

「お前もう終電間に合わねぇだろ。泊めてもらえばいいじゃねぇか」

「やだー勇人んとこ行くー」

「………は?」

「多分すぐ寝ると思うんで、部屋の中で転がしといてやれば大丈夫ですよ」

いや、俺が大丈夫じゃない。
嫁入り前だから、星奈も大丈夫じゃない。


「おやすみなさい」


……なんだかんだで、外に出た。
隣には星奈がふらふらしながら立っている。
え?いいのか?
幼なじみとはいえ男だぞ?
彼氏は大丈夫なのか?

< 43 / 45 >

この作品をシェア

pagetop