“俺様”大家の王国



彼女は何故、ヒョウやチーターみたいに強く、弱そうなのだろう。

ここは、草原ではないのに。

奈央は何かを守るために、必死になっている。それは、体か。心か。

それとも別の何かなのか。分からない。

文句言いつつも付き合ってくれる、その優しさも。


自分の事を嫌っているのではないのだろうか。

好かれていない事は、分かっていた。

どうしてだか、そういう事に対してミエロはとても敏感だった。

十郎が、奈央にちょっかいを出したらしい事には、気付いていた。

だけど、それが失敗に終わったらしい事も。

今朝、目覚めた時にはもう十郎は普通に行動をしていて、

背広姿で髪を整えてむっすりと、とても不機嫌そうにしていた。

自分勝手な奴め。

人の事は言えないけど。



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