“俺様”大家の王国



すると、

「あ? はい、どうも……」

予想してたのとは、違う反応が返ってきた。

「あの……それが何か」


奈央は、どうして自分は今、この人から外出時のアドバイスを受けているのだろうと、心底不思議がった。

それが、顔に出ていたに違いない。


ミエロは勘違いされている事に気付き、すぐ「馬鹿ーっ!」と言った。


「これはな! 捨て台詞なんだよ!

要するに相手を脅したり、軽蔑するのに使うやつで……!」

「え、そうだったんですか……!?」

「この鈍ちん!」


言ってるうちにまた恥ずかしくなってきたのか、ミエロはうっすらと涙まで浮かべて怒りだした。忙しい人だ。

奈央は、ミエロを刺激しないように、フォローした。


「えっと、つまりそれは、相手に対する反撃みたいなものですよね……」

「そうだよ!」

「それなら、分かりました……」

自分がどうしてミエロに『反撃』されなきゃいけないのかは分からなかったが、奈央は閃いた。


「私も今度、使ってみます」


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