“俺様”大家の王国
「うあああー! お前の所為だあああああ!」
「ええええええっ!?」
「お前がおかしな事ばっか言って、俺の事、混乱させるから! ぐああああ!」
「酷い、人の所為にするなんてー!」
「るっせー責任取れ! もう一回だ!」
「やだー、私もう疲れました!」
「ごちゃごちゃ言うな! こうなりゃ実力行使だ!」
ミエロは再び奈央の腕を掴むと、何とそのまま彼女を担ぎ上げた。
奈央は嫌がって暴れたが、勢いと力のある彼の腕は、そんな程度ではびくともしない。
そのままピアノの部屋に連れ込むつもりだったが、
入口に現れた人物が絶句しているのを見て、ミエロは停止した。
「……ん? みーさん……?」
奈央が不審がると、ミエロは素直に奈央をソファーに下ろした。
ますます訳の分からない奈央だったが、その人物の声で状況を理解した。
「――二人とも、何やってんですか」