“俺様”大家の王国
 


普段あまり自分でした事に『馬鹿やったな』と後悔しない私だが、

さすがにこれはきつかった。

命の危険だった。

近所のブロック塀によじ登って、飛び降りていたあの頃が懐かしい。

感覚的にはそれと一緒のつもりだったが、全然違った。ピンチだ。


(今どこにいるんだろう? 

二階、三階……?)
 

ちらりと下を見て分かった。

……三階だった。

余計怖くなった。


最悪だ。
 


しかも、バランスを崩し、私は落下した。




(~~~~~っ!)
 

必死に手を伸ばし、下の階の窓の桟に何とかしがみ付いた。


反動を利用して雨樋に足をかけ、何とかバランスを取る。
 



―――――ドックンドックンドックン!


< 417 / 534 >

この作品をシェア

pagetop