“俺様”大家の王国
(い、今……私何気に凄い事した……)
実のところ、ほとんど無意識の行動だった。
つまり、本能的に体が動いたという事だ。
私って、凄い!
しかし、ほとんど事故だったものの、二階まで落ちた事で、さっきよりも危険度は減った。
私は思い付いた。
(……この調子なら、もしかしたら大丈夫かもしれない)
どうせだから、もうこのまま下に飛び降りちゃおう。
……と、下を向いた瞬間、ある人と目が合った。
「……え?」
誰かに見付かってしまっただけでもびっくりだったが、問題はそこじゃなかった。
彼は、この時間、ここにいるはずのない人だった。
「え……?」
彼も、私を見て唖然となった。
「何で、十郎さんがここに……?」
「な、何やってんですか奈央さん! 危ないですよ!!」