芸能人のカレシ
ちょっと抜けたところがあるからなぁ…。
その横で寝ていた私もダメだな。

「先に飲み物頼んじゃおうか?」

「良いの?」

「良いんだよ。あいつら待ってたら喉がカラカラになっちゃうよ?」

「じゃあ、お茶を貰おうかな。優季は何にする?」

「ママと同じで良いよ。っていうか、誰か他にも来るの?」

この2人は大事なことを言ってくれない。
わざとなのか抜けているのか…。

毎回、驚かされている。


千裕さんがママに「言ってないの?」と不思議そうな顔をする。
そして、私に顔を向ける。


「優季ちゃん、Kaleidoscopicのメンバーを呼んでいるんだ」


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