母の心音(こころね)
「それから九日後やった。長男達一家が来るって連絡があったんや。孫達に食べさせようと思ってな、畑の西瓜を大事に置いてあるんや、一番ええのをな。他の西瓜を取って割ってみたら、もう食べごろでな。棚落ちになったら甘味がなくなるんでな、畑の西瓜そりゃ心配やった。早よう来んかなって、そりゃ待ち遠しかった。畑に何回も西瓜を見に行ったんや、葉っぱの陰に隠れとる西瓜をな」
棚落ちに
ならぬうちにと気をもまし
孫の来る日を待ちわびる今
棚落ちに
ならぬうちにと気をもまし
孫の来る日を待ちわびる今