母の心音(こころね)
「十二月五日、夕食を終えて、一日が終わった。静かな夜やった。主人はコタツに入ったまま疲れた体を横にして寝て居った。話し相手もないし、目を閉じたままコタツに入って居ったんや。那智の滝に行った時の孫やら、カブトムシを捕りに行った時の孫やら、膝の上に載ってほほずりしてくれた孫やら、次から次へと現れるんや。今はどうしとるやろな。会いたいけど合えない。寂しいけど、こんな夜に孫等が居たら、そう思うてな」
夕食を
終えてコタツにくつろげば
目に映り行く孫の影あり
夕食を
終えてコタツにくつろげば
目に映り行く孫の影あり