母の心音(こころね)
「一月八日やった。縁側の雨戸を開けたんや。その時やった、ちょうど野尻浅間から太陽が昇ってな、一瞬光の矢が突き刺すように光ったんや。今朝の光は何時もと違うて、異様に輝いて見えたんや。その時に思ったんや。今年こそは、末娘の縁談がまとまって、良い年になるとな」


新春の
太陽出づる山の端に
異様な光我が胸を打つ
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