母の心音(こころね)
「次の日やった。度々そうやけど、結婚が遅れておる末娘のことが気になって、夜も眠れないんや。次男と電話で話したこともあって、それで婚期が遅れとるんやろかってな。親の目からは非の打ち所がないと思っておるんやけど、他人にはそうは映らないんやろか。上の三人にはあれやこれやとうるさいほど言うたけど、末娘は甘えかしてしもうた。いろいろ思うと、夜も眠れないんや」



海原で
一人暮らしの娘子の
日々を案じて眠れぬ夜も在り

< 71 / 118 >

この作品をシェア

pagetop