母の心音(こころね)
「三月やけど、まだまだ寒いな。朝の早い内は、家の周りの畑にはまだ霜が降りて真っ白や。ちょうど太陽が昇って、パーっと明るくなってな、家の裏山で鶯が初めて鳴いたんや。太陽の明るい光に誘われるようにな。その鶯の声を聞いて、暗い冬も終わり、もう春が来たんやなって思ったんや」



明き日に
誘われしか霜深き
裏山に鳴く鶯の声
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