母の心音(こころね)
「四月一日、教員の移動で、長男がな、地元の中学校に来たんや。十四年ぶりや。そりゃもう、いっぺんに家の中が賑やかになってな。暗い気持ちが花が咲いたように、そりゃもう、畑の草取りをしとるとな、二人の孫がシャベルを持って、私の手元の土をひっくり返すんや、小さな手でな。三人で遊びながら草取りしたんや。そりゃもう、可愛いのなんのって」
長男が
やっと家に帰り来て
孫と暮らせし今日の一日
長男が
やっと家に帰り来て
孫と暮らせし今日の一日