母の心音(こころね)
「四月三十日、主人は仕事に出かけたし、長男一家も出かけたんや。独り家に取り残されたんや。一緒に連れてってもらへば良かったんやけど、そうはいかんしな。ほんまに、取り残された気持ちやった。そんな気持ちで居ったんや。そしてな、考えたんや。老いて行く自分の人生をな。一日々と人生の谷間に下って行くように思えてな」
人生を
例える物のなきままに
知らず知らずに谷の間に間に
人生を
例える物のなきままに
知らず知らずに谷の間に間に